切れ目のない性的興奮を感じること。
その二つを抱きしめ続けること。
簡単なことではない。
だから、人は放棄する。
永遠性を求めることを。
「ある筈がない」と決めつけて。
だけど、それは確かに存在している。
そう思っている人の状況は大抵苦しい。
簡単にできることなのなら
とっくにその思いは消えている筈だから。
その思いを笑わせる為には
自分の状況の環境整備から始めなければならない。
「ゼロ」から。
気が遠くなるけれど、始めてみれば夢中になれる。
もちろん転ぶけどね。
でもまた起き上がれる。
本当にそれが欲しいから。
良い味をした女を。
例え結婚していたとしても。
だけど、「女欲しいな」なんて言っている男は
本気で手に入れようとはしていない。
本気で手に入れようとしている男は
黙って狙っている。
いつもよりも少し多く。
風景はいつもと変わらないけれど、
その絵の色がガラッと変わる。
俺にとって、あなたは不思議な人。
何でこんなに好きなのだろう。
そんな自分も不思議だ。
その二つは合理的に融合を見せることはなく、
それぞれの顔を主張する。
俺の日々は、その時どの顔を見ているかによって決まる。
今までずっとそうだった。
女を狙い、口説き、モノにできたりできなかったり。
そんな彼が追われる立場になった。
相手はつき合ってもいいと思えるような女。
だけど彼には耐えられなかった。
追われるということに。
ただ慣れていなかったのか、
本能が拒否反応を示したのか・・・・・。
恋愛の波は難しい。
それが欲望。
きっと、自分の本当の顔を知られたくないからだろう。
でも、心のどこかで思っている。
誰かに知って欲しい。
解って欲しい。
だから、それを晒せるたった一つの場所を探す。
それは、普段はやろうとしても
忙しかったり忘れてしまったりして
なかなか出来ないこと。
でも、その中にいろいろなものが隠れている。
大切なことも。
それを見逃してしまうのは
すごく勿体無い。
だから、気づいた時だけでも
そうしたいと思う。
何故かいつも目に入るのはあなたの背中。
だから追っているような錯覚を起こしているのだろうか。
それとも、それが真実の心なのか。
あなたは、誰にその笑顔を見せているのだろうか・・・・・。
そして、それが浮き上がると相手にも優しくなれる。
そんな濁心を透明にできない自分を認めるしかない時、
疲れが声を聞かせる。
それは欠片ほどの善心の悪戯。