失敗はしたくないけれど、
その時になって失敗しないようにと意識すると
なんだか自分が小さくなってゆくような気がする。
だから、その意識を壊してしまう。
繰り返すわけだ。
困ったものだ。
どうしてもそうしなければならない事情、
相手を想ってそうせざるを得ないこともある。
だけど、何かを勝手に決め付けて
諦めることはしたくない。
後悔は、逃げの諦めを見逃してはくれない。
男と女の間を行ったり来たり。
ほんの小さな嘘から信じられないような
大きな嘘まで。
嘘のない恋愛を誰もが求めている。
理想の恋愛。
でも、それは自分が作り出した偶像なのかもしれない。
欠片ほどの嘘もない恋愛とは
どういう姿なのだろう。
きっと、見たことのない姿。
「想い」は力なんだと
あらためて感じる時間でした。
「想い」は必ず光るものではないけれど、
それがなければ光ることはできない。
全ては見えないものに任せるしかない。
だけど、任せる前にやることがある。
そう思いました。
毎日疲れる。
でも、その疲れを打ち消す力を
人は持っている。
自分の中に。
疲れを引きずってしまう人は、
自分の中のそれに気づいていないだけ。
彼女は呟いた。
心の中で、何度も何度も。
だけど、気づいた。
呟いた数だけ、信じていない自分がいることを。
だけど、無関心でいることが
信じるということではないというのも
感じている。
彼女は探している。
「信じる」ということを。
心の中にいつからか建ってしまった建物を壊して
残骸を取り除いても、
地面には建物の跡がハッキリと刻まれている。
建物は幻になっても、それが存在していた証が
その色を保っている。
何度雨が降ればこの地面は平らに
なるのだろうか。